こんにちは。 桐生市、みどり市、太田市、足利市からも通いやすいMM歯科・矯正歯科、 院長の真下です。
近年、歯ぎしりを訴える患者さん、または歯ぎしりを疑う口腔内を認める患者さんが多いような印象があります。
歯ぎしりとは専門用語では「ブラキシズム」といい、厳密にいうと歯をぎりぎりとすり合わせたり、ギュっとかみしめたり、歯をカチカチかみ合わせたりと様々な症状があります。
どれも無意識的に行っていることが多く、それにより顎関節の痛みや歯の咬耗による知覚過敏や破折、局所的な歯周病など様々な症状を起こします。
歯ぎしり発生のメカニズムは正確にはわかっていませんが、かみ合わせの悪さや、精神的ストレスが原因であるとされてきました。しかし最近では「逆流性食道炎」との関連が注目されています。
逆流性食道炎とは近年増加している消化器疾患で、胃酸が逆流して食道の炎症を起こし、胸やけや口の中が胃酸で酸っぱい感じになるといった不快な症状を呈する病気です。
胃酸によって酸性になった口腔内を中和しようとして、唾液腺を刺激して唾液の分泌を活発化するために無意識に歯ぎしりするということがわかってきました。
歯ぎしりへの対策としてはマウスピースの装着が一般的ですが、逆流性食道炎が原因となっている場合は、胃酸を抑える薬の処方が必要なため、医科クリニックへの受診が必要となります。
現時点で統計をとったわけではありませんが、私の感覚としては、近年、歯ぎしりをしている方で逆流性食道炎の既往がある方が非常に多い印象があります。また歯ぎしりをしている方に逆流性食道炎を疑う症状がある方も見られます。そういった方には連携させて頂いているクリニックへご紹介させて頂いております。
このように当院では、歯ぎしりに対して、盲目的にマウスピースを作製するのではなく、患者さんの背景や生活習慣、全身状態を考慮に入れて対応するようにしております。
お悩みの方はいつでもご相談ください。お待ちしております。