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矯正治療とカレー(実験①)

こんにちは。 桐生市、みどり市、太田市、足利市からも通いやすいMM歯科・矯正歯科、 院長の真下です。

以前にも書きましたが私はカレーが好きで、趣味でよくスパイスカレーを作ります。

歯医者がカレーのことをブログに書いているなんて完全に遊びじゃないかと思われてしまうかもしれません。

ほとんど遊びの要素が大きいですが(笑)、実はカレーと歯科治療は全く無関係というわけではないのです。

カレーと歯科治療が関係するのは矯正治療の時です。矯正治療で使うブラケットといわれるつぶつぶの装置とワイヤーを固定する時にモジュールといわれるゴムを使うのですが、このモジュールはカレーなどの色素の濃い食べ物を食べることで着色してしまうことがあります。

着色前

着色後

そのため治療の際は着色の説明をしておくことが一般的です。矯正治療中にはカレーを食べないように制限をしたり、矯正治療の予約日前日に食べるように心がけるなどと気を使っている患者さんが少なくないのです。

それでは、そもそもなんでカレーで着色してしまうのでしょうか?

今回はカレーの成分のうち、着色に影響がでそうなものとしてスパイスに注目しました。

スパイスでカレーを作る際、基本のスパイスは以下の4つです。

・ターメリック

・クミン

・コリアンダー

・チリペッパー

市販のルウにも必ずといっていいほど、これらのスパイスが入っています。

そこで今回はこの4つのスパイスがモジュールの着色に影響を与えるのどうか実験してみました。

材料と方法は以下の通り

【材料】

①ターメリック(S&B 東京)

②クミン(S&B 東京)

③コリアンダー(S&B 東京)

④チリペッパー(S&B 東京)

モジュール(バイオデント 東京)

【方法】

各種スパイス小さじ1/2を20mlの水に溶き、それぞれにモジュールを入れ、10分、20分、30分の条件で放置した。放置した後は30秒流水にて水洗し、着色度合いを確認した。

【結果】

画像が粗くて少しわかりにくいかもしれませんが、ターメリックのみ10分後から明らかな着色を認めました。

よって今回の実験でターメリックがモジュールの着色に影響を与えているスパイスであることが示唆されました。

続いてターメリックに注目し、さらに細かく経時的変化を調べてみると

5分後には着色し、15分以降はさほど色の変化はないことが確認できました。

カレーを食べる際、5分以内で食べ終わることは現実的ではないので、カレーを食べた際はほぼ確実に着色してしまう可能性が示唆されました。逆にターメリックを使用しないカレーであればモジュールの着色は防げるのでは?という仮説がたてられます。

ということで今後はターメリックを使用しないスパイスカレーを検討していきたいと考えています。

長くなりましたが、今回は以上になります。お付き合いありがとうございました。

今後ともよろしくお願い致します。

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